2012年5月17日木曜日

胆嚢摘出手術体験記


腹腔鏡下胆嚢摘出手術体験記

----------------手術前後日程一覧表

はじめに

2010年8月23日に胆嚢摘出手術を受けました。これから、胆嚢摘出手術を受けようと思っている方に多少とも参考になればとその体験記を書いてみました。

年齢性別他

男性 おじさん 関西在住 BMI(肥満度) 23

経緯

20年ほど前に猛烈な腹痛を感じ検査したところ5mm大の胆石が見つかりました。
その時はそのままにしておくか、胆嚢摘出、もう一つは衝撃波による破砕を試みるという治療法が提示されましたが、当時は手術というと開腹手術であり、これは避けたいし、放置するのも問題と思ったので衝撃波による破砕を試そうと思っていました。
その装置は、大阪のある病院で厚生省の認可待ちとなっており、認可が下りるまではウルソを飲みながら待っていましたが、約半年後認可もおり破砕の準備に入った直前に石は流れてことなきをえました。。

体質的なものがあるようで、数年後小さな石が見つかりだし、徐々にその数が増えていきました。
健康診断では半年毎のエコー検査とウルソ摂取をするようにと指示され従ってきました。2009年春に再度腹部の激痛が起こり、その後時折、胆嚢辺りの鈍痛と背中の痛みを感じるようになりました。近くの消化器系の医師に相談していましたが、最近の考え方は、何か症状があった時、もしくはその可能性があると思われた時はちゅうちょすることなく胆嚢摘出するように指導しているとのことで、私もなるべく早く取り除いた方が良いと前から言われていました。
これは、放置しておいても良くなるケースはほとんどなく、時間が経つにつれて胆嚢炎他周辺に色々な被害を与えることが起こるので、早期の摘出をリコメンドしているとのことです。

しかし、無症状の場合は特にそうですが、多少の症状があっても、なかなか踏ん切りがつかないものです。
私もそのうちいつかはと思っていましたが、なかなか決断できずにいました。

ところがこの半年ぐらいは、胆嚢の鈍痛、背中の痛み等従来に増して症状を自覚するようになり、また、この辺りに胆嚢があるなという感覚が強くなり手術を考えてみようかという気になりました。そこでいろいろと情報集めを開始しました。

胆嚢摘出手術の方法

1.腹腔鏡下胆嚢摘出手術(ラパコレ、ラパ胆ともいわれる。)

  
①4カ所お腹に穴を開け腹腔鏡を入れ、胆嚢を摘出---旧方式
    
②1カ所お腹に穴を開け腹腔鏡を入れ、胆嚢を摘出---新方式 体への負担が大幅に少ない。

<<注目>> 1カ所穴を開ける手術方法をSPSとかSILSといい単孔式腹腔鏡下胆嚢摘出手術といわれるものでこの1~2年で実施例が増えてきたものです。
参考になるサイト

2.開腹手術

周辺にまで被害が及んでいる場合には開腹手術になることもある。

3.衝撃波破砕

今は行われない。破砕しても、破砕した破片が残り、それを核として胆石が成長。 尿道結石みたいに流れればいいが、胆嚢に残るので意味ないといわれている。

 

胆石摘出手術入院日数 2007年厚生白書

腹腔鏡の導入により、胆石の退院患者の平均在院日数が半減。(1990年:37.7日→2004年:14.4日)

開腹手術が腹腔鏡下手術になるにつれ、入院日数が短くなってきています。2004年頃の腹腔鏡下手術は4カ所穴を開けるものです。2009年頃から1カ所もしくは2カ所穴を開けただけで行う手術が拡がり徐々に主流になりつつあります。この場合の入院日数は更に短く7日以内程度。

手術実施の決断

私の主治医曰く"手術は追い込まれて行うのではなく、なるべく体調が良い時に行った方がいい。""遅くなればなるほど胆嚢炎他いろいろな事を引き起こす可能性があるので早いほうが良い。""まだ、即刻手術をしないといけないという状況にはないので、手術するかどうかはあなたしだい。"
もう少しはっきり言ってくれたらいいのだが、すぐ手術しなさいといった緊迫した状況ではないことも確かで精一杯のアドバイスなのでしょう。雑談の中では早くさっさと胆嚢を取った方が良いですよとは盛んにいわれているのだが。 逼迫した症状は無いが、胆嚢のところに鈍痛があり、時折背中に痛みも走る。たまたまこの時期しなければいけないことをほとんどやってしまったので時間的余裕も出来てきた環境にあった。

そこで色々調べたら、上に書いたように単孔式腹腔鏡下胆嚢摘出手術という体に負荷をあまりかけない方法が実用化されていることを知り、この方法で手術を受けようと決めました。短期間で回復しそうなのと傷跡がほとんど分からないというのは魅力だ。決めたら早速具体的に進めることとしました。


関節炎の痛みスプレー

どこの病院で手術を行うか?

単孔式は技術的に難しい方法なので実施症例が多いところが良いと思い、関西の病院を調べましたが、実施件数が少なく、いいところが見つかりませんでした。
   東京圏には色々ありそうですがなかなか良いところが見つけられない。 いろいろ情報を集めましたが、最終的には日本で胆嚢摘出手術を最も多くやっている福岡の佐田病院でおこなうことにしました。

手術手配から手術当日、退院までの記録

病院とのコンタクト

最初の相談は8/2にEmailで行いました。病院のサイトで、日帰り手術センターのお問い合わせEmailがありそこへ問い合わせをしました。"胆嚢摘出手術を受けたいのですがどの様な手順を踏めばいいかお教えください。"というものです。

そうしたらすぐに
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 "おはようございます。日帰り手術センター コーディネートナース**と申します。 遠方からのご連絡ありがとうございます。日帰りをご希望でなければ、まず、手術後希望日をご連絡ください。手術日は火曜日~木曜日となっております。その前日朝(8:30~受付、9:00~診察)絶飲食で後来院いただき、診察→検査後ご入院となります。退院日は担当医とご相談していただければご希望に沿わせていただけると思います。ご予約に際しましては以下のことをお知らせください。氏名・年齢・携帯番号・既往歴・現在内服中のお薬ではご連絡お待ちしております。"
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という返事をもらいました。 また、遠方からなのですぐ退院するのではなく、自信が持てたところで退院されてはどうですかという提案ももらいました。

2~3度のやりとりをして8/23(月)診察検査、24(火)に手術の予定ということにしました。術後の回復が思わしくなくてもすぐ土日にならない週のはじめの日を選びました。

入院準備

検査後入院ということで何を持って行くのか?調べたら病院のサイトに持って行くもの等が載っていたのでそれに従って準備。時間つぶしのためにノートパソコンとカメラも持って行くことにしました。かかりつけの医者に紹介状を作ってもらい持参。紹介状の中身は、エコー検査結果、血液検査結果、CT検査結果-CDで提供、所見からなっていました。持って行くもので必須なものはバスタオルと室内着。お箸とか湯飲み等は先方で準備されていました。フェイスタオルも部屋についていました。

関西出発

8/23の朝が早いので22に福岡に入ることにしました。昼の飛行機で福岡に移動。時間があったので太宰府天満宮に行ってきました。さすが合格祈願のお札が沢山かかっていました。

病院の近くにホテルは沢山あり歩いて3分のホテルエルビー福岡 天神南に泊まる。朝食もタダでついていたが残念ながら朝抜きでいかないと行けなかったのでスキップ。ツインのシングルユースで3980円でした。

診察から検査、入院

8:45に病院受付へに行き、手術を受けに来たと告げる。はじめての方用の書類を記載。保険証と医者の紹介状を渡す。名前を呼ぶまで椅子で待っているとうに言われる。9時過ぎに名前を呼ばれ、書類の入ったトートバッグのようなものを渡される。外科の窓口でこの袋を渡し待つこと10分程度。名前を呼ばれ診察室に入る。院長先生が今日の担当医だ。遠方からようこそとのご挨拶。医者の紹介状の中身を順次確認ししながら状況を確認する。すぐ横にあるエコーで胆嚢の状況を検査。現状把握が出来たようだ。 手術は痩せている人は簡単で、太っている人は脂肪が邪魔して結構手間取るといわれていました。私はBMI23で手術は非常にやりやすい体型だそうです。

ここで院長からの提案があり、明日24は手術が非常に多く立て込んでいるので、もし良ければ今日手術しましょうか?もちろんこれからやる手術用の検査が問題ないとした場合ですが。 即刻了解する。明日まで待っても今日やることは何もないし、早く手術が出来ればそれだけ早く退院できるので好都合だ。忙しい中で手術されるよりも心に余裕を持って手術をしてもらった方がこちらも安心できる。 この病院での手術は単孔式でも切る長さが短く15mmとのこと。他の多くの病院では25mmほど切るところが多くその分回復に時間がかかるとのこと。術後の傷を見たら10~15mmぐらいでした。他病院の長さは確認出来ていませんが、胆嚢手術トップの病院としての自信を感じました。


sustanon 250、発熱、疼痛

早速、検査にかかる。胸のレントゲン、胆嚢のレントゲン、CT、尿検査、血液検査、造影剤を使った胆嚢レントゲン撮影等々。非常に効率よく待ち時間もあまりなく進む。入院中も感じたが、効率の良い病院運営がされている。検査の途中、入院の病室についての聞かれる。大部屋、トイレ無し個室、トイレ有り個室からの選択。 入院日数も多くないのでトイレ付き個室にする。11時頃検査がおわり、入院専用窓口で入院関連書類を作成。出来上がったところで、病室に案内してくれる方が迎えに来てくれた。4階だ。 病室に入ったのが11:30頃。

病室には、テレビ、ソファー、セイフティーボックス、冷蔵庫、衣服用ロッカー、収納棚等が備え付けとなっていて必要且つ十分なものでした。

手術準備から手術へ

すぐに看護師さん2名が来られて、麻酔がききやすくなるという点滴、おへそのところを切るのでおへその掃除。問診。医師から適切な説明をうけているか?十分理解しているかが確認される。既往症等の再確認も行われる。腸がからでなかったので浣腸もされる。手術着に着替える。何となく手術されるという感じがしてきた。鼻から手術中にたまる胃液除去用の管を差し込まれる。これは少しつらい。涙が出てくるし、えづく。

手際よく準備が進み13:50手術室入室。 手術台に移動。手術着を脱ぐ。麻酔の開始だ。お腹に足を抱え込むような格好を求められる。背中は丸くなっている。その背中の腰の上辺り、脊椎の横辺りに注射。こんなところに注射されたことはないので変な感じ。二三回打たれているのを感じる。麻酔注入しますという声を聞いたのが意識のある最後。14:00頃意識がなくなる。

次に意識が回復したのはちょうど16時病室で。院長が手術で摘出された胆嚢の写真と石の入った透明な円柱形カプセルを見せてくれる。まだ意識が朦朧としている。麻酔がまだとれきれていないので痛みは全くない。
朝9時前に来て16時には手術が終わっている。診察当日手術というのは例外的ではあると思うが非常に手際よく手術が終わった。

   

手術日=1日目

病室に戻って意識が戻った16時を基準に時系列的に経過を記載。 病室に戻ってきた時には     ①点滴  ②鼻から胃に入っている管  ③尿管カテーテル この三つが体についている。

麻酔が徐々にとけつつあるのだが、まだ正座をして足がしびれた時のジリジリした感じが腰より下にある。 16時帰還後、1時間ごとに麻酔がとれていくのがわかる。ほぼ麻酔がとれた時に②の管が抜かれた。19時頃。病室に戻って3時間後。抜く時も気持ちが悪い。これは好きになれない。これが無くなって相当楽になった。部屋にはテレビがあったので見ながら時間をつぶす。ベッドは電動で背中の角度が変えられるもの。こういう時にはありがたい。ベッドに普通に寝ている時は痛みはないが、横向きには痛くてなれない。この夜はあまりよく眠れなかった。夜中も3時間おきぐらいに看護師さんが見回りに来てくれていた。

2日目

翌日朝6時に点滴が終了。点滴終了と同時に尿管カテーテルも外された。 病室に戻って14時間後。これで何も繋がっていない状態になった。

朝8時朝食。5部粥におかず。90%食べた。 尿管カテーテルが無くなったので、トイレは自分で歩いていかないといけない。最初のベッドからトイレへの移動は看護師さんが大丈夫か確認してくれる。ベッドから起き上がり足をベッドから出して立ち上がる時が痛い。腹筋を使うからだろう。多少ふらつくが何とかトイレに辿り着いて用を足す。トイレが部屋にあって良かった。外のトイレまでは15mほどあるが今の状態でそこまで歩くのは大仕事だ。 付き添いの人がいればベッドで用が足せるのでこの心配はない。私は全くの一人なので病室のトイレがあって大いに助かった。これを知ってトイレありの個室にしたわけではないがこの部屋を選んで大正解だった。

12時昼食 7部粥におかず。 13時頃院長が来て傷口を見る。おへそのところと右肋骨のところに防水シートが貼ってある。今日からシャワーOKとのこと。退院は何時にしますと聞かれるが分からない。明日の今頃判断しますといっておいた。抜糸も必要がないのでそのために再来院する必要はない。 16時で意識回復から24時間がたつ。まだ起き上がって歩き回るには自信がない。トイレ程度は大丈夫だ。


神経障害の疼痛管理のための神経ブロック

19時夕食 もう普通のご飯だ。完食。 胆嚢摘出手術でも日帰りする人がいると聞くが、確かに午前中早く手術し、すべての管が抜かれるまで手術開始から16~17時間なので可能なのだろう。ただし、近くに住んでいる人で、手助けしてくれる人がいないと無理だろう。 24時間経って管も繋がっておらず、多少とも歩けるようになるということは、この手術がやはり体に優しいということなのだろう。

点滴が終わったあとは看護師による定期的な検温と血圧チェックと腸の活動チェックだけ。ガスは出ましたか?便は出ましたかと毎回聞かれる。まだでない。

手術2日目の状態。二カ所に透明な防水シートが貼ってある。おへそのところの防水シートの下には小さな綿が入っている。この時点でも分かるように手術跡は非常に小さい。切ったのはおへその下のところ。肋骨のところは小さな針穴の跡。術後8日目に防水シートを剥がす。

3日目

ここからは一日単位で急速に回復。48時間後には病室の外に歩き出し、一人でシャワーを浴びに行く。 刺激物は駄目といっていたが、100円でコーヒーを飲む。おいしい。 ベッドから起き上がる時は痛いが、寝ていても、歩いていても痛みはない。歩きはまだそろそろで少し前屈みではあるが。

4日目 退院

院長曰く、術後72時間で大半の人は十分回復する。たしかに。十分自宅療養が出来るレベルになった。 自信が出来たので退院を決める。この病院は長く入院することを推奨していない。3日目になるとまだいるのといわれているような気になる。サービスが悪いわけではありません。病院側にやることが無くなっているだけ。

結局8/26 14時に退院しました。手術日23日から4日目。こんなに早く退院できるとは思っていませんでした。抜糸は必要ないので、問題が起こらなければ、ここに来ることはもう無いことになります。 少し無理すれば3日目25日に退院できたでしょう。回復具合が事前には分からないので自信が持てたところで決めました。抜糸もないので、問題なければ、この病院にはこれでお別れです。 23日手術で意識がなくなって丁度72時間後の退院でした。

退院後ホテル滞在帰宅まで

このまま関西に帰っても良かったのですが、ある程度の回復には少なくとも1週間はかかると思っていたので、退院後のホテルも予約していました。ホテルニューオータニで2日過ごし関西に帰って来ました。ホテルニューオータニは、この病院から歩いて数分のところにあり、部屋で食事が出来るホテルということで選びました。退院後リュック一個を持って歩いてホテルに向かいましたが、普通の倍ほど時間はかかりました。荷物を肩にかけ横断歩道を渡るのも結構大変。早足にはまだなれません。 ホテルでチェックインしたあと、部屋まで女性が案内してくれたのですが、ゆっくり歩いてくれと頼んでしまいました。この時点ではまだ普通の速度で歩くこと、階段を普通の速度で歩くことは出来ません。 昼食を食べた後退院したので次の食事は夕食。ルームサービスを見たけど、どれも脂っこいものとか、量が多すぎるものばかり。 部屋で少し休んだ後にホテルの横にあるスーパーで夕食を買いにでる。荷物がなければ 少しゆったりだが普通の人と変わりなく歩ける。歩く限りでは痛みはない。 ホテルに入った翌日すなわち術後96時間後では、ベッドでの寝返り、起き上がりとも痛みが無くなりました。 痛いのは咳とかくしゃみの時。瞬間的にお腹に力が入る時が痛い。 これが痛くなくなったのは術後1週間ほどしてからです。 ホテルでは朝はルームサービスにしましたが、昼夜は外食したので帰宅しても良かったかもしれません。でも、日に日に回復していましたので、より十分回復してから自信を持っての帰宅となりました。飛行機、バス、JR乗り継いで無事帰還。階段もバスの乗り降りすべて問題ありませんでした。 8/22自宅発28日帰宅。ちょうど一週間でした。

帰宅後の状況

術後1週間で事務所での仕事なら全く問題なくこなせるレベルに回復。通勤もラッシュでなければ大丈夫でしょう。 術後8日目におへそと肋骨のところに貼ってる防水シートを自分で剥がす。 術後ちょうど2週間目にスポーツクラブに行く。リハビリのためにストレッチとウォーキングマシンで30分ほど歩く。 9日目にスタジオでローインパクトのエアロをやってみるが問題なくこなせる。 10日間でほぼ普通の生活が出来るところまで回復したといって良いでしょう。


宿泊、入院時の情報、コメント

前日宿泊場所

宿泊施設名:ホテルエルビー福岡 天神南
部屋タイプ:禁煙【一日限定ツインのシングル利用 □宿泊料金合計:3980円 朝食付き 朝食は絶食で検査しないといけないので食べられませんでした。 予約は楽天トラベル。ポイントが残っていたので実際に払ったのは3000円ほどでした。病院に歩いて3分と近く気持ちの良いホテルでした。

入院用の持ち物

必須なものはバスタオルと室内着。お箸とか湯飲みは準備されていました。お茶も毎日ポットに入れてくれたので不自由はありませんでした。フェイスタオルも部屋についていました。これは個室だったからでしょう。これも毎日替えてくれました。 スリッパもついていました。飛行機でつかうスリッパを持って行きましたが捨てて帰って来ました。

術後の痛み対策

麻酔が切れた後、病室に戻って3時間後ぐらいからでしょうか、じっと寝ている分には痛みはないのですが、体を横にする時とか痛みます。痛み止めを処方しますかと聞かれたけど我慢できる範囲だったので断りましたが、個々は素直にもらっておいた方が良かったと反省しています。くしゃみやせきをした時が痛いのと翌日以降ベッドから降りてトイレに歩いていくのですがベッドから起き上がる時と寝る時に痛みを感じます。これが和らいだらもっと楽でした。72時間たてばベッドでの寝返り寝起きの痛みはなくなります。くしゃみの時はまだ痛い。これが無くなるには1週間ほどかかりました。

退院後のホテル宿泊

これは無くても良かったかもしれません。あっても一日で十分。もう一日入院してからなら直接飛行機で帰れたと思います。術後の回復がどの様になるかはわからないので結果論かもしれません。しかし、十分自信を付けてからの帰宅になったことは間違いありません。予約は一休。ツインのシングルユースで8千円台/日でした。気持ちよく過ごせました。

9/23時点での所感

入院日数が3日。当初考えていた以上の出来でした。完全に元通りになるにはまだかかると思いますが、上出来でした。やはり体への負荷が少ない単孔式が良かったですね。付き添いがいればもっと楽だったと思いますが、一人でも十分出来ます。手術経験豊かなところでやるのがポイントですかね。自宅近くの主治医のところには、手術結果の報告が送られていました。消化器系外科の専門医で自分でも手術をしたことのある医者ですが、診察当日手術と聞いて驚いていました。よほど慣れており、手術体制が整っているから出来ることだろうとのコメントでした。
福岡の病院の方々には心からお礼申し上げます。
胆石症でどうしようか考えている方へのなにかの参考になれば幸いです。回復は個人差もありますのでその点は留意ください。

12/16時点での所感

約4ヶ月経ちました。生活はほとんど完全にといっていいほど元通りになっています。10月以降整腸剤も飲むのを止めていますが、特に異常はありません。手術後徐々に脂っこいものを試してきましたが、今では、全くといっていいほど気にしていません。牛丼もとんかつもすき焼きもイタリアンも何でもOKです。体が順応したのでしょうか?太りたくないので、あまりカロリーを取らない様に気にかけていますが、脂っこいものであっても自信を持って食べられます。 気にかけていた手術の傷跡ですが、今ではほとんど分からなくなりました。もともと傷跡は小さかったのですが、術後1ヶ月ではやはりよく見るとおへその中心から下にかけて15mmほどの切った後が分かりました。今はこれが上手く組織融合してほとんど分からなくなっています。スポーツクラブで着替えをする時も全く気にする必要がありません。あまり外見を気にするつもりはないのですが、傷跡がないのは少し自慢出来そうな気分です。

最後に

胆嚢摘出手術としては、非常に上手くいった事例だと思います。上手くいった要因は色々あると思いますが、
①悪くなる前、元気な時に手術した。
②体への負荷の少ない手術方法で手術した。
③良い病院を見つけ出した。
ことだと思います。病院の関係者にお礼申し上げると同時に胆石等で悩んであられる方々に何か参考になる点があれば幸いです。

手術する前に参考にさせていただいたサイト一覧

・腹腔鏡下胆嚢摘出手術の入院日記
・胆石による腹腔鏡下胆嚢摘出術 入院記
・胆嚢ポリープ発見から摘出手術までの記録
・腹腔鏡下胆嚢摘出術
・SPS(SILS)とは
・単創式腹腔鏡下胆嚢摘出術(SPS, SSL, SILS)とは
・単孔式腹腔鏡下胆嚢摘出術入院日記
・胆石の手術・治療法について
・単孔式・2孔式腹腔鏡下胆嚢摘出術ー2,223例の実績ー
・創痕を残さない単孔式手術、 胆嚢摘出術を中心に施行例が増加中
   



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